大学ゴルフ授業研究会

我が大学のゴルフ授業10 ~生涯スポーツを目指して~松林幸一郎(亜細亜大学)

※この記事は掲載元(月刊ゴルフ用品界 GEW)の許可を頂いて転載しています。
掲載元 月刊ゴルフ用品界 10月号(見本誌の申し込みはこちらから)

大学の紹介

亜細亜大学は1941年、興亜専門学校を前身校として設立されました。1950年には学制改革に伴い日本経済短期大学に改組、1955年に亜細亜大学を設立しました。1954年には日本で先駆けとなる附属中国留学生部を開設。以来、積極的に留学生を受け入れてきました。

また1988年から5か月間の単位認定型アメリカ留学をスタートさせ13,000人以上を派遣するなど、グローバル人材の育成に取り組んできました。建学の精神「自助協力」に基づき、「多様な夢に挑戦し、アジアの未来に飛躍する人材を育成する」を教育理念とし、現在5学部(経営、経済、法、国際関係、都市創造)と大学院3研究科で、およそ7000人が学んでいます。

授業風景

亜細亜大学のゴルフ授業は昭和60年より開講しています。当初は日の出グランドで穴あきボールや軽量ボールを打つ基本スィングを中心とした実技でした。平成2年には日の出校地に12打席30Yの打撃練習場ができ実球が打てるようになりました。

1日目:ショット練習

この当時は、授業最終回に国分寺のショートコース9Hを実践することをおり入れていました。しかし、平成13年の大雪で練習場は全壊し、現在の集中授業形式になりました。福島県ローレルバレイカントリークラブは平成23年の東日本大震災でクラブハウスが使用できなくなり、群馬県サンコー72に移動し、現在に至っております。

2日目:アプローチ、パター練習

現在の授業は学内で座学3時間、実技(基本スィング)4時間を行い、4泊5日の集中授業を行なっております。1、2日目は基本スィング、アプローチ、パターなどを行い、3日目ショートコース、4、5日目本コースを行なっています。夜は、マナー、エチケット、ルールなどの講義と実技の確認を行っています。

受講生は初心者から経験者までレベルは色々ですので個人に適した指導を行っています。

先生の気持ち

亜細亜大学での体育科目は全学共通科目の中に位置付け、生涯スポーツを考慮し、選択科目で卒業までに8単位を取得することができます。

ゴルフは2単位科目で、1年生から4年生まで4回受講が可能です。2回以上受講する学生はかなり上達し、卒業後も殆どの方は続けているようです。選択科目ということで受講する学生の意識は高く、かなりハードな予定であってもこなして行きます。コースラウンドでの注意点は安全、マナー、エチケット、時間であり、技術、スコアーには余裕ができてから考えることをモットーに行っています。

4,5日目:コースラウンド 男女とも初心者はピンクティより

授業だから、初心者だからは言い訳にすぎず安全、マナー、エチケットを厳守しながら9Hを2時間以内でラウンドすることを重要とし指導を行っています。カートを使用しラウンドを行いますが、コースのつなぎ以外は殆どの学生は歩いています。

初心者は男女を問わずピンクティより打ちOB、ハザード、チョロ、などはピンより150Yより再スタートします。今の技術にあった方法でコースラウンドを学び、楽しむことで次につながることに期待を持っています。授業評価でも(楽しい)、(続けたい)などの高い評価を受けています。

先生の紹介

松林幸一郎(まつばやし・こういちろう)
昭和31年東京都生まれ
学習院高等科卒業
昭和54年東海大学体育学部社会体育学科卒業
昭和54年亜細亜大学教養部 助手
昭和61年亜細亜大学教養部 講師
平成6年亜細亜大学教養部  助教授
平成15年亜細亜大学経済学部 助教授
平成19年亜細亜大学経済学部 准教授現在に至る

3歳よりスキーを始め、高校よりスキー競技に夢中になり現在に至っています。ゴルフは夏休みの2週間ほど高校1年より大学3年まで軽井沢72にてキャディーのアルバイトをし、覚えました。

当初は止まったボールを打って何が面白いのか全く理解ができませんでしたが、いざコースをまわるとボールが飛んだ時の爽快感、アプローチの難しさなど魅力に引き込まれていきました。

現在は用具を使うスポーツで、如何にして用具を上手に使用できるかを指導することに興味を持っています。

担当科目
スキー、ゴルフ、バドミントン、バレーボール、テーマ研究

全日本スキー連盟公認指導員 全日本スキー連盟公認A級検定員
全日本スキー連盟公認パトロール 日本赤十字救急・救助員

専修大学、駿河台大学 非常勤講師 ゴルフ授業担当