※この記事は掲載元(月刊ゴルフ用品界 GEW)の許可を頂いて転載しています。
掲載元 月刊ゴルフ用品界 2017年11月号(見本誌の申し込みはこちらから)
目白学園は、1923(大正12)年に研心学園として創設され、1963(昭和38)年に目白学園女子短期大学、1994(平成6)年に目白大学が創設されました。以来目白大学は、社会の幅広い学究的要請に応える学問探求の場を提供しつつ、学部学科を増設し発展してきました。
現在では、文系4学部、医療・看護系2学部を設置し、6学部16学科に5,700余名が学んでいます。豊かな緑と充実した施設設備で教育環境を整え、ひたむきな向学心と若い感性を育んでいます。「育てて送り出す」本学はこの社会的使命を掲げ、多様に変化する現代社会を生き抜く人材育成を行っています。
本学のゴルフ授業は、今年度初めて開講されました。生涯スポーツとしての位置付けで、自由選択科目として4日間の集中授業が設定されており、学内にゴルフ施設はないため、学外のゴルフ施設を利用し授業を行っています。
1日目と2日目は、東京都豊島区にあるゴルフ練習場、大塚ゴルフプラザにて実施しています。受講生のほぼ全員がゴルフ初心者であるため、最初はグリップの握り方や構え方、スイングなどの基礎練習を重点的に授業展開しています。2人で1打席を利用しているため、学生同士がスイングを確認しつつ、それぞれお互いがアドバイスをしながら授業を進めています。また、練習場の端の打席を使用し、ペアでスイングをスマートフォンで撮影することにより、教員がアドバイスを行いながら自分のスイングを確認修正しています。
ラウンド実習では、埼玉県にある鴻巣カントリークラブを利用して行っています。本クラブは、本コースやショートコース、打ちっぱなし、パター、アプローチやバンカー練習場もあり、各パーティーに分かれてそれぞれの練習を行います。
その後、少ないホールではあるものの、本コースにてゴルフのルールやマナーなどを学びつつ、ゴルフの楽しさを感じながらプレーしています。
ゴルフ授業受講生のほとんどがゴルフ初心者で、ゴルフクラブも握ったことのない学生のため、当初は、最終日までにゴルフコースで打てるのか、という不安がありました。しかし、2日間しっかりと練習を行うことにより、全くボールに当たっていなかった学生が前に飛ぶようになり、ある程度打てるようになってきました。何度かだけでもしっかりとボールを打てるようになってくると、さらに学生も楽しくなっていき、練習に励んでいく姿をみることができました。
私がゴルフを始めて最初にラウンドに出たときもそうでしたが、広いゴルフコースで思いっきりボールを打つのは非常に気持ちのいいものです。学生も1日1回でも気持ちのいいショットが打てるとさらにゴルフが楽しくなると同時に、今後の意欲にもつながります。
授業終了後に提出された学生のレポートを見ると、一番多く書かれていることは、ゴルフのイメージが変わった、ということです。ゴルフを始める前は、ゴルフ場は敷居が高い、年配の方が行っている、といったイメージを持っている学生が多くみられていましたが、授業後にはイメージが変わったと感じている学生が大多数でした。
また、今後も家族や友達とゴルフを続けていきたいと思っている受講生が非常に多く、それだけゴルフを楽しいと感じてくれたと思うと、私もうれしい限りです。Gちゃれなど、学生がゴルフ場に行きラウンド体験ができる機会が作れるサポート事業の有効性を肌に感じた実習となりました。
今後も他大学でゴルフ授業を行っている先生方や、実習をサポートいただける関係団体の方々と連携を深めながら、より良い授業を展開させていきたいと考えています。
目白大学体育教育研究室専任講師
浅井 泰詞(あさい・たいし)
1983年東京生まれ。国士舘大学体育学部体育学科卒業。国士舘大学大学院スポーツ・システム研究科終了(修士・体育科学)。
2016年から、目白大学体育教育研究室専任講師。教養科目として、生涯スポーツ1・2、健康科学等を担当、実技科目では、ゴルフの他にスキー、スノーボード、フィットネス、バレーボール、バドミントン等を担当している。