品川キャンパスにおける後期科目スポーツⅡの授業の選択種目の一つとしてゴルフを開講しています。受講生の定員は20名×2コマ。
基本的に屋外のグラウンド(芝および草地)で、ゴルフマットを敷いて打席とし、一定方向に打球練習するセッション、グラウンドにスタートマークおよびゴールを設置して模擬的にラウンドするセッションを繰り返しながら授業を展開しています。
使用するクラブは基本的に7IとPWです。全体の授業回数における前半には穴あきプラスチックボールを中心に使い、後半は少し硬めのプラスチックボールを使っています。
雨の際には屋内の武道場を使い、ショートアプローチの練習を行ったり、ゴルフのためのトレーニングなどを行ったりしています。また、ターゲットバードゴルフのゴールを目標物として活用しています。
男子と女子はおおよそ半数ずつで、ほぼ全員が初心者です。授業終盤には、大学ゴルフ授業研究会と一般社団法人日本ゴルフ場経営者協会のお世話になり、Gちゃれを開催させていただいています(参加は任意)。
「壮大な自然の中でプレーをするのは気持ちが良く、またこの快感を味わいたいというゴルフの楽しさが分かりました。」
「Gちゃれでは見晴らしの良い大自然の中で、思い切りボールを打つことができ、楽しかったです。良いショットが打てたときの爽快感は格別でした。」
「Gちゃれに参加したことでゴルフというスポーツの奥深さ、楽しさをより深く知ることが出来ました。
授業の中でボールを打つのも飛んだ時の快感は味わえましたが、広い敷地の中で沢山の自然とともにホールを回る爽快感は実際にゴルフ場に行ってみなければ感じられなかったと思います。」などと感想を述べています。
年齢にかかわらず、長く楽しめる、かつ奥深いスポーツ「ゴルフ」を少しでも学び、記憶しておくことは、豊かな人生に役立つものと思います。いつか、どこかのゴルフ場で、授業を履修した学生と偶然出会えるような日が来ることを期待しています。

■東京海洋大学 学術研究院 教授 千足耕一

■石川県立大学 教養教育センター 教授 宮口 和義

校外実習(ゴルフ実習)の様子

学内ゴルフ教場での授業の様子

■国士舘大学 政経学部政治行政学科 准教授

■東海大学 清水教養教育センター准教授加藤 譲(かとう・じょう)

■明治大学 政治経済学部 教授
後藤 光将(ごとう・みつまさ)

■産業能率大学 情報マネジメント学部 教授江口 潤(えぐち・じゅん)

室内での授業風景

ラケットでの斜面作成

天然芝での授業風景

■高千穂大学 人間科学部 教授
新井健之(あらい・たけゆき)

アイアンクラブでの打撃練習

人工芝グリーンでのパッティング練習
松本芳明(まつもと・よしあき)
1954年三重県生まれ。東京教育大学体育学部卒業。筑波大学大学院博士課程体育科学研究科単位取得満期退学。九州大谷短期大学を経て、1987年に大阪学院大学へ専任教員として着任。現在、大阪学院大学国際学部教授。
役職としてキャリアセンター所長を務める。中学時代から体操競技を始め、大学院時代まで継続。1980年〜2006年まで日本体操協会1種公認審判員、1985年〜1996年まで国際体操連盟公認国際審判員の資格を保有し、各種大会の審判業務に携わるが、現在は体操競技の現場からは退いている。
授業科目としては、「スポーツ(ゴルフ、卓球)」「比較スポーツ文化論」「スポーツ指導論」「スポーツサイエンス概論」「卒業研究Ⅰ・Ⅱ」「実践課題研究Ⅱ・Ⅲ」等を担当。ゴルフとの出会いは大学院3年の時に先輩に誘われて初体験。その後しばらくプレーの機会がなかったが、大阪学院大学に着任後にゴルフの授業を担当することになり、講習会等で指導法を学びながら技術を磨き、ゴルフプレーの面白さにはまる。
所属学会は日本体育学会、スポーツ史学会(現理事長)、日本ゴルフ学会(近畿支部会理事)、日本体操競技・器械運動学会(理事)など。専門の研究分野は「スポーツ史」。※この記事は掲載元(月刊ゴルフ用品界 GEW)の許可を頂いて転載しています。
掲載元 月刊ゴルフ用品界 2019年6月号(見本誌の申し込みはこちらから)

学内併設のゴルフ練習場での打撃練習

中庭の天然芝の上でのアプローチ練習
江原義智(えはら・よしとも)
1975年埼玉県生まれ。1998年東京オリンピック開催コースである霞ヶ関カンツリー倶楽部に研修生として入社し、1999年日本プロゴルフ協会プロテスト合格。
トーナメント出場やレッスンを行うかたわら2008年筑波大学大学院修士課程体育研究科修了、2017年同大学大学院博士課程スポーツ医学専攻修了、博士(スポーツ医学)。
日本プロゴルフ協会トーナメントプレーヤーでは、唯一の博士号取得者である。
2009年立教大学兼任講師としてゴルフの授業を担当。2018年武蔵丘短期大学 健康生活学科 健康スポーツ専攻 専任講師に就任。
武蔵丘短期大学では、ゴルフ、健康スポーツ、キャリアなどの授業を担当。課外活動では、ゴルフ部監督として、これまでの経験を活かし、プロが行う最先端のスイング方法やコースマネジメント、メンタルトレーニングを指導し、プロゴルファーの養成を目指している。
また、霞ヶ関カンツリー倶楽部所属時代に学んだ名門コースにおける一流のエチケット・マナーも授業や部活動に取り入れている。
研究者としては、ゴルフパフォーマンスと体力に関する研究を行っており、トーナメントに出場するプロを対象とした研究論文をいくつか報告している。※この記事は掲載元(月刊ゴルフ用品界 GEW)の許可を頂いて転載しています。
掲載元 月刊ゴルフ用品界 2019年5月号(見本誌の申し込みはこちらから)

ゴルフ最高!!

実習4日目でこのフィニッシュ!!

学内コースラウンドでの様子

学内のゴルフ練習場

東我孫子CCでのパター練習
1976年大阪府生まれ
府立茨木高等学校卒業
日本大学文理学部体育学科卒業
日本大学大学院理工学研究科修了 修士(工学)
筑波大学大学院人間総合科学研究科修了 博士(スポーツ医学)
2010年福岡大学スポーツ科学部 助教
2013年和洋女子大学健康栄養学類 助教
2016年日本大学理工学部 准教授
現在に至る
学生時代は陸上競技(混成競技)を行っていました。自分に持ち合わせていない運動技能を獲得する楽しさを知っていく一方、何が足りないのかという疑問から研究に足を踏み入れて、現在に至っています。
専門は運動生理学をベースに身体活動の測定法の開発、スポーツ栄養、体育授業研究を行っています。特に最近は自転車、野球、そしてゴルフなど道具を使うスポーツに関心が移り、身体を動かす中での新しい発見を大切にしています。
学生には身体を動かす楽しさを実感できるよう授業を展開し、生涯にわたりスポーツを身近な存在として感じられる生活を実践して欲しいと願いを込めて授業を行っています。
所属学会は、日本体力医学会(評議員)、日本運動疫学会(編集委員)、日本スポーツ栄養学会(評議員、編集委員)、日本体育学会、大学体育連合(研修部、編集委員)など。担当する実技授業は、ゴルフ、バスケットボール、バレーボール、ソフトボール、サッカー、スキーなど。※この記事は掲載元(月刊ゴルフ用品界 GEW)の許可を頂いて転載しています。
掲載元 月刊ゴルフ用品界 2019年2月号(見本誌の申し込みはこちらから)

スナッグゴルフに挑戦

有馬CC・パター練習場
1960年生まれ。神奈川県立厚木高等学校卒業。筑波大学体育専門学群卒業。筑波大学大学院体育研究科修士課程コーチ学専攻修了。
青山学院大学体育研究室助手を経て、甲南大学へ専任教員として着任。
日本サッカー協会公認A級ジェネラル。20年程課外活動の指導に関わり、関西学生サッカー連盟や全日本大学サッカー連盟の技術委員として学生選抜スタッフ等も歴任。
その後、兵庫県47FAインストラクターやKONANスポーツクラブ(女子サッカー&フットサル、O-35シニア)の指導、神戸市レディスサッカークリニック指導、神戸市女子中学生サッカー活動など、学生スポーツのみならず、指導者養成やサッカーの普及活動にも関わってきた。
現在は関西学生サッカー連盟副理事長、同連盟規律委員長、兵庫県サッカー協会47FAインストラクター、神戸市サッカー協会インストラクター、甲南大学体育会ゴルフ部顧問、同ハンドボール部顧問。大学教員を中心としたスキークラブ「神戸甲南インフィニティ」の代表。
基礎体育学演習(サッカー&フットサル、集中ゴルフ、集中スキー)、スポーツ科目、生涯スポーツ(フットサル、集中ゴルフ、集中スキー)、身体の健康科学、基礎スポーツ健康科学、スポーツ指導論演習などを担当。※この記事は掲載元(月刊ゴルフ用品界 GEW)の許可を頂いて転載しています。
撮影した動画から連続写真を作成

ショートコースラウンドの様子をドローンで撮影
1978年生まれ。栃木県立大田原高等学校卒業後、埼玉大学教育学部、同教育学研究科修士課程を修了し、2008年に東京都立大学理学研究科博士課程を修了。
博士(理学)。2008年4月より国際学院埼玉短期大学専任講師、2009年より東京理科大学総合研究機構ナノ粒子健康科学研究センターにポストドクトラル研究員として着任。
その後、東京理科大学理工学部助教、講師を経て2018年より現職。2017年より、東京理科大学理工学研究科国際火災科学専攻准教授も併任。
専門とする研究分野は行動生理学・運動生理学であり、主に動物モデルを用いた自発運動時の脳内神経機構について研究を進めている。
また、最近では併任の国際火災科学専攻における研究として、消防隊員の熱中症予防や身体負荷の定量などの研究にも従事している。
実技の専門はソフトボールであり、日本オリンピック協会強化スタッフ、日本ソフトボール協会男子強化委員、男子ソフトボール活性化プロジェクト委員、全日本大学ソフトボール連盟常任理事、関東大学ソフトボール連盟副理事長などを務めている。
大学における授業では、「健康スポーツ」「スポーツ方法」「シーズンスポーツ」などの実技種目と、「健康スポーツ科学」「人間安全工学」などの講義を担当している。シーズンスポーツでは、ゴルフコースの実習責任者を務める。
※この記事は掲載元(月刊ゴルフ用品界 GEW)の許可を頂いて転載しています。
掲載元 月刊ゴルフ用品界 2018年12月号(見本誌の申し込みはこちらから)
1963年生まれ。茨城県立水戸第一高等学校卒業。筑波大学体育専門学群健康教育学(生理学)専攻卒業。筑波大学大学院修士課程体育研究科コーチ学(野外運動)専攻修了。体育学修士。保有資格は、中学・高校教員専修免許(保健体育)、産業カウンセラー、Project Adventure ファシリテーター、Attitudinal Healingファシリテーター、全日本スキー連盟準指導員、PADI オープンウォーター・ダイバーなど。
大学では、ウェルネス科目を主に担当し、講義科目は、メンタルヘルスやストレスマネジメント、認知行動療法などを中心とした学部生向けの「健康科学概論」など。
実習科目は、学内で「バドミントンでディープ・アクティブラーニングを」、学外集中で「スキーでメンタルヘルスを」「ゴルフでディープ・アクティブラーニングを」、「アドベンチャー・ベイスト・ロープスコースキャンプ」などを担当している。所属学会は、スポーツ精神医学会、野外教育学会、認知療法・認知行動療法(CBT)学会、うつ病学会、アメリカ体験教育学会など。特に、体験的学びを支援するツールの開発やカウンセリング心理学、CBT等を探究している。
今回の実習では、私が、まだスコアで100を切ったことがない初級者ということもあり、授業のコーディネートやファシリテーションを主に担当した。※この記事は掲載元(月刊ゴルフ用品界 GEW)の許可を頂いて転載しています。
掲載元 月刊ゴルフ用品界 2018年11月号(見本誌の申し込みはこちらから)
講義は、科学的側面と文化的側面からゴルフを考える内容となっている。中でも、受講生はスマートフォンを使った動作分析に強い関心を示すことから、自身のスイングを例に、身体とクラブ、ボールの動きの関係性について考える課題を与えている。
ルールやエチケットの講義では、トラブルショットが続いたり、ゲームに負けたりといった期待と現実に乖離が生じたときの心の準備や態度について考える時間を設けている。
1973年生まれ。名古屋市立桜台高等学校卒業。国士舘大学体育学部卒業。日本体育大学大学院体育科学研究科博士前期課程修了。
日本体育大学身体動作学研究室助手を経て、2007年に専任教員として松山大学へ着任。
所属学会は、日本体育学会、日本体力医学会、日本バイオメカニクス学会、日本運動疫学会など。体育・スポーツ分野以外に社会福祉士の資格を有する。
これまで松山大学では「ラケットスポーツ」「スポーツトレーニング」「身体運動学」「カヌー」等の科目を担当してきた。
昨年度、愛媛県で開催された全国障害者スポーツ大会のサポートボランティアを養成するために、県協力のもと「障がい者サポート論」を開講した。ここ数年は、地域アイデンティティをテーマに、県南部の奉納相撲や東部の地域スポーツクラブでフィールドワークを進めている。
来年度よりオムニバス形式で開講する「社会学応用特殊講義 愛媛地域学」のスポーツ分野を担当する。
ゴルフ授業の担当歴は9年。昨年度大学ゴルフ授業研究会に入会し、今年8月に愛媛県で課外ゴルフ場体験プログラム(Gちゃれ)を実施した。
周辺の大学とも協力して、このプログラムの充実を図っていきたいと考えている。※この記事は掲載元(月刊ゴルフ用品界 GEW)の許可を頂いて転載しています。
掲載元 月刊ゴルフ用品界 2018年10月号(見本誌の申し込みはこちらから)
梅宮氏にはスポーツにおけるプロダクトデザインの重要性について、藤平氏にはゴルフグローブの選び方やゴルフの楽しみ方について、永井氏には用具や環境の特性に応じたゴルフの楽しみ方や上達法について、そして井上氏にはPGAのベーシックな指導理論について説いて頂いた。
(「美大生にこんなことを伝えてみたい」など、アイデアをお持ちの方、お知らせ下さい。)
最近では国公立大学を中心に経営統合のニュースが相次いでいるし、今後数年で募集停止や統廃合する私立大学が激増するのは避けられないだろう。
人口減少や地方の衰退が現実味を帯びる中、地方創生に「大学ゴルフ授業」が貢献できるとすれば、「ゴルフの価値」「大学の価値」「地方の価値」のそれぞれを向上させる可能性も期待できる。
学生教育が第一であることは言うまでもないが、副次的・波及的な価値として、この“トリプルウィン”の実現を夢見ている。
1977年8月6日生まれ。岡山県立勝山高等学校卒業後、大学および大学院を修了し、2008年に昭和大学医学部において博士(医学)の学位を取得。その後、2010年4月に初めてパーマネントの職(帝京科学大学専任講師)を得た。2012年に武蔵野美術大学へ移籍。
現在所属する武蔵野美術大学では身体運動文化研究室の専任教員として、健康教育系の講義や演習、体育実技を担当している。
2014年からは大学院造形研究科博士後期課程の兼担教員となり「博士論文」と「造形芸術特論」の授業も担当している。
「アート&デザイン」に健康や身体運動あるいはスポーツマネジメントなどの観点を絡めた学術研究は未開の領域であり、博士の学位取得希望者を募集している。
また、2019年度に新設される「造形構想学部クリエイティブイノベーション学科」(市ヶ谷)所属の教員となることから、ゴルフを主体とするスポーツ産業に貢献できる教育・研究を発展させたいと意気込んでいる。
これまでに、玉川大学経営学部や事業構想大学院大学ではスポーツマネジメントやヘルスケアビジネス系の講義を担当し、電気通信大、国際基督教大、明治大、中央大、成蹊大、フェリス女学院大などでは体育実技を担当してきた。
現在、サイバー大学客員准教授、中央大学客員研究員なども務めている。※この記事は掲載元(月刊ゴルフ用品界 GEW)の許可を頂いて転載しています。
掲載元 月刊ゴルフ用品界 2018年9月号(見本誌の申し込みはこちらから)

ゴルフ用ネットでのスイング技術練習

ヘッドスピード測定器を使用しています

小山慎一准教授

実習:三美ケ丘ゴルフセンター(みよし市)

学内サッカーグラウンドでのショット練習
1978年生まれ、秋田県立大曲高等学校卒業。日本体育大学体育学部卒業。日体柔整専門学校卒業。東京工業大学大学院社会理工学研究科修士課程修了。金沢大学大学院自然科学研究科博士後期課程修了・博士(学術)。保有資格は、中・高教員免許(保健体育)、上級障がい者スポーツ指導員、障がい者スポーツトレーナー、日本スポーツ協会アスレティックトレーナー。柔道整復師であり、柔道整復師を養成する教員免許も取得。スポーツメンタルトレーニング指導士でもある。アスリートを心身両面からサポート可能。
大学での担当科目は「レクリエーション論」「スポーツ社会学」「スポーツ経営学」「地域スポーツ論」等のいわゆるスポーツの文系科目。体育実技の担当はなく、担当科目「現代マネジメント実習」の中でゴルフを取り入れ、学生の社会人基礎力育成に取り組む。
専門種目はソフトテニス、コーチ(ソフトテニス)資格を保持、過去に日本ソフトテニス連盟全日本アンダー14男子チーム、アンダー17男子チームのトレーナーとして活動。
ゴルフは、学生時代に研究室の先生とラウンドして以来、2017年に約18年ぶりにラウンドした。学生に負けないように、ゴルフ練習場に通っている。今はゴルフ練習場と大学とがコラボした事業の立ち上げを目論んでいる。